コンパイル環境を準備する。

コンパイラの整備

TOMTOMのページからLinux用バイナリーをダウンロードして/usr/local/crossへ展開する。

Linux以外にCygwinのバイナリーも存在する。ソースからビルドすればどんな環境でもOKだけどかなり手強い。

ダウンロードと展開

# cd /tmp # wget http://www.tomtom.com/gpl/toolchain_redhat_gcc-3.3.4_glibc-2.3.2-20060131a.tar.gz # mkdir /usr/local/cross # cd /usr/local/cross # gtar xzvf /tmp/toolchain_redhat_gcc-3.3.4_glibc-2.3.2-20060131a.tar.gz

パスの設定


/usr/local/cross/binへパスを通す。

カーネルの取得

最新版を取得する。

wget http://www.tomtom.com/gpl/golinux-tt1725.tar.gz gtar xvzf golinux-tt1725.tar.gz cd golinux-tt1725 ./buildkernel.sh

システムイメージユーティリティ


TOMTOMのディスクをみていたら/etc/とかがないなあと思ったら、TOMTOMの中ではシステムファイルは1つのファイルttsystemにまとめられているらしい。

これを分割したり、結合したりするツールを導入する。

分割ツール ttimageextract

$ wget http://svn.opentom.org/opentom/trunk/ttimgextract/ttimgextract.c $ gcc -o ttimageextract ttimgextract.c # cp ttimageextract /usr/local/bin/

ttsystemを tomtom本体からダウンロードして展開してみる。

$ ttimageextract /tmp/ttsystem sect_size = 0x38cba5, sect_addr = 0x31000000 sect_size = 0xd6040, sect_addr = 0x31700000 $ ls -l ttsystem* -rwxr-xr-x 1 yass yass 4598821 Jun 30 12:59 ttsystem* -rw------- 1 yass yass 3722149 Jun 30 14:19 ttsystem.0 -rw------- 1 yass yass 876608 Jun 30 14:19 ttsystem.1

2つに分割される。ttsystem.1のほうがカーネルで、ttsystem.0のほうがユーザファイルシステムらしい。

ttsystem.0を展開する。


$ gunzip < ttsystem.0 > ttsystem.cpio
$ cpio --extract -v < ./ttsystem.cpio
.....
...

これでLinuxユーザが見覚えのあるファイルがでてくる。

ttsyste のイメージを作る

wget http://svn.opentom.org/opentom/trunk/mkttimage/mkttimage.c \ http://svn.opentom.org/opentom/trunk/mkttimage/Makefile \ http://svn.opentom.org/opentom/trunk/mkttimage/blowfish.c \ http://svn.opentom.org/opentom/trunk/mkttimage/blowfish.h \ http://svn.opentom.org/opentom/trunk/mkttimage/md5.c \ http://svn.opentom.org/opentom/trunk/mkttimage/md5.h $ make cc -c -o mkttimage.o mkttimage.c cc -c -o md5.o md5.c cc -c -o blowfish.o blowfish.c gcc -o mkttimage mkttimage.o md5.o blowfish.o

パスの通っているディレクトリへインストールする。


# cp mkttimage /usr/local/bin/

ttsystemをつくってみる

ユーザディレクトリのルートへ移動して以下の手順でユーザファイルシステムを作る。


$ find . | cpio -oa > /tmp/tt.cpio
$ cd /tmp/
$ gzip tt.cpio

カーネルは、カーネルをビルドしたディレクトリの arch/arm/boot/zImage にあるので、これとユーザファイルシステムを合体させる。

$ mkttimage tt.cpio.gz zImage > ttsystem

あとはこれを本体にコピーすればOK.

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GPSデータロガーにTOMTOMでGO!!

GPSデータロガーを作ろうといろいろしらべてたら、TOMTOMのポータブルナビがすばらしいことがわかった。

カーナビが強烈に進化している日本からみれば、TOMTOMのナビなんて正直オモチャなのだけれども、ハードウエアとしてみるとこれがすごい!!


  • ARM9 400Mhz
  • Memory64Mbyte
  • Linux カーネル採用(=オープンソース)
  • USB to GO採用(?)多分
  • SDメモリ
  • Gセンサー
  • ジャイロセンサ(GO 910)
  • Sirf III チップセット採用
  • カラータッチスクリーン

ハードウエアから設計しようと考えていたのだけれども、個人で部品をバラでそろえたらGPSモジュールだけで1万円、ジャイロセンサーも1万円ぐらい、ARM7でメモリを32Kbyteぐらいに制限すればCPUは数千円ぐらいだろうけれどとてもARM9には性能がおいつかないし、そもそもARM9の設計ができる自身がない(とうか、ハンダ付けが大変そうだし、CADも400ピンじゃすまなくなる。もちろんタッチスクリーンなんて実装はできないだろう。

というわけで方針転換してTOMTOM GO 910にデータロガーをつくってみよう。

うまくいけば、ARMのパワーでUSBカメラからの映像を録画するドライブモニター機能まで作れるかもしれない。
むしろ、最近の「当て逃げ映像」で車に車載カメラのっけてみたくなったので、こちらに興味ありまくり。

で、このTOMTOM GO 910はexpansysで5万円を切る価格。しかも香港からの輸入なので送料3000円。

早速注文しちゃうのだ。

計画:
opentomのページをみながらカーネルだけを動かす。

シリアルポートにつながっているGPSを動かす。できたらRAWデータをとりだせるようにがんばってみる。

ADコンバーターにつながっている、3軸加速度センサー、ジャイロセンサ(多分1軸)のデータを取り出す。

加速度センサーとGPSから位置情報を補完し1秒に10〜20回Updateする形の/procファイルシステムを作成。

もしかしてRAWデータがとりだせれば、ポストプロセスをおこなうことで位置情報が10センチの精度で計算できるようにしてみる。

1PPSの割り込みをつかって強烈に正確な時計を実装してみる。

ラップタイマーとかつくってみる。音声出力も加えて、レースっぽい雰囲気にしてみる。

USBカメラをつないで、画面を録画してみる。

ビデオカメラをつないで、リモコン機能とUSBVideoClassのタイムスタンプを保存し同期する。

保存したデータからビデオオーバーレイを可能にしてみる。

PSocをつかって、オルタネータのノイズを検出(20mVp-p) タコメーターと外部入力数CHをつくってUSBでつないでみる。


などとおもいつくのだが、ずいぶん長いこと遊べそうなプロジェクトになりそうだ。

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データロガーをつくるとしたら、、、の部品集

CPU

LPC2368 1個 8.7ドル ARM7 (http://www.standardics.nxp.com/products/lpc2000/pdf/lpc2364.lpc2366.lpc2368.pdf)

MicroSD コネクター

3Mのソケット (手で半田付けできるのか微妙なかんじ)

ヒロセ DM3シリーズ DM3A-SF-PEJ アメリカ経由だとちょっと高い(3ドルちょっと)。これなら半田付けできそう。

AD Converter

ADS7828E/250 (.7.4ドル) データ

MCP3208 (4.6ドル) データ

OPアンプ

NJU7034 (Quad Opamp) (データ) 1個 1.5ドル

 

バッファー

74HC14  0.5ドルぐらい (データ) ルネサス アプリケーションノートHCシリーズ

TLP172 4回路 フォトカプラー 1.8ドルぐらい (データ)

TLP 280 4回路 フォトカプラー 保護ダイオードつき 2.2ドルぐらい (データ)

電源digikey

TA48M033F 秋月100円 3.3v500mA

7805 秋月 5個250円

LT1117 1.65ドル 高いけれどフラットパッケージ。さまざまな電圧あり。

クリスタル

32.768Khz 0.9ドルぐらい。

12Mhz  1.24ドルぐらい。(データ) ちょっとちいさすぎるかも。

コネクタ

USB Type A 2段重ね 3.8ドルぐらい

ヒロセ miniB 1.4ドルぐらい http://www.hirose.co.jp/cataloge_hp/e24000019.pdf

ケーブル端子データ) 3.81mmピッチ

加速度センサー

IS3LV02DQ 16ドルぐらい

551-1035-1-ND 27ドル SMT

その他

RB706D ショットキーx2 入力保護用 (データ)

TJA1040 CANドライバー 1.8ドル ぐらい。在庫なさそう。(データ)

SN65HVD231D CANドライバー 3.1ドル。(データ 3.3V)

 

 

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GPSデータロガーいろいろ。

GPSデータロガーが気になる。

そこで、商品のリンクをつくってみた。

GPS付

レースロジック社

VBOX センサーとかモニターを独立させてCANネットワークでつなげているらしい。拡張性があってカッコいい。 100HzGPSとかすごく高そうなバージョンもある。

DriftBox ドリフト測定用。ジャイロセンサー搭載でドリフトのアングルを測定するものらしい。他のデータについては、別売りモジュールでCANまたはRS232でセンサーボックスから取り込むらしい。(£465=10万円ぐらい)

レーステクノロジー社

DL1 2Gの加速度センサー付き GPS5Hz 110x75x30mm 180g

 AIMSPORTS

オプションでGPSとかジャイロとかいろいろつくらしい。

GPSなし

MyChron Light TG LOG測定項目はシンプルだけれども小さい。バイクにフォーカスしているようだ。

MotecGPSは別接続みたい(CANまたはシリアル)。一秒間に1000回のロギングが特長みたい。

アナログメータがかっこいい。GPSはないみたい。

Traq Mate BASICシステムは、GPSだけにフォーカスして、ちょっとやすい。699ドル。

G2 Extreme 最小構成で1700ドルぐらいらしい。いろいろつなげて拡張できる。

キット(GPSなし)

データロガーキット

自作&キット化されている。PICでモニタリング。データロガー本体が15000円、モニター部が17000円。PICでEEPROMにログしているようだ。

QualityKits データロガーキット 47ドルぐらい。

アメリカの秋月みたいなところ。PCにつなげて使うタイプのものらしい。利用記は、データロガーKIT買いました。

 

Video オーバーレイ

Track Vision こういのをつくりたい。

 

 

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LapRecorder 2000用 インターフェースボードの作成・製作

光電管システムLapRecorder 2000用インターフェースボードの製作

製作例

まず下の写真が完成の図です。

完成図

回路図

LapRecorder 2000を動かすパソコンのプリンター(パラレル)ポートにつなげるインターフェースボードです。LapRecorder2000のヘルプについている回路図を参考に、逆流防止用ダイオードや、LEDなどを追加してみました。

LapRecorder回路図

プリント基板

プリント基板

専用基板をつくりました。約10cmx2.5cmの大きさです。ソルダーマスクは赤にしてみました。

シルクスクリーン拡大

シルクスクリーン.jpg

部品表

部品表と価格 (価格は予想価格)

パーツ 名称 価格 備考
1 C1 470uF 25V以上

50

電源電圧が電源よりも十分大きいこと。 極性あり
2 CN1 Stopボタン用コネクタ

100

2Pinのコネクタ。STOPボタンの信号を取り出してケースに配線する場合に使う。 JAEのILシリーズがベストフィット
3 CN2 Startボタン用コネクタ

100

STARTボタンの配線を取り出すときに使う。
4 D4-D6 100V 1A程度

30

整流用ダイオードで耐圧が100V以上ならばなんでもOK。極性あり
5 IC1-IC2 TLP621

100

フォトカプラーでピンさえあえば、だいたい何でもOK.TLP621-2のように2個入りも便利 (極性あり) 。秋月で5個パックが100円で売っている(2006年9月現在)

6 D3 パワーインジケーターLED

50

電源モニター用
7 D1 STARTセンサー用LED

50

色と明るさは好みによる。10mA程度流せるもの。極性あり
8 D2 STOPセンサー用LED

50

9 Power1 DCジャック

30

秋月など(外がマイナス)
10 R1-R3 抵抗 1K-1.5KΩ

30 

電源電圧が高い場合は抵抗を大きめにする。だいたい電源をつないで10mA程度流れるぐらいの抵抗にする。
11 S1 STOPスイッチ

20

タクトスイッチ。秋月か千石
12 S2 STARTスイッチ

20

タクトスイッチ。秋月か千石
13 Sensor1 STOPセンサーコネクタ

400

基板用が200円、ケーブル用が200円ぐらい。XN2コネクタ
14 Sensor2 STARTセンサーコネクタ

400

XNコネクターはコンパクトで便利だが、耐久力が高くないので、基板ー>ケース間の配線用のコネクターとし、ケースの外部へはマイクコネクターなどで接続すること。
15 D-Sub D-Sub25Pinコネクタ(メス)

60 

秋月でうまく見つかれば60円ぐらい。みつからなくて、まともに買うと600前後する。

合計

1490円ぐらい


センサー

http://www.fa.omron.co.jp/product/detail/408/index_p.html E3G-R13がいいと思う。リレー式は極性がなくて便利だけれども、寿命があるし反応鈍いのでトランジスター式がおすすめ。またカタログ的には検出距離10M、ケーブル長最大100MまでOKなのがすばらしい。

1台8,900円 +消費税 (2台必要)

オムロン24でコネクター(XN2)と一緒に購入するといいと思う。

作り方Step by Step

とくに取り付ける順番に決まりはなく、どれからつけても問題はないのですが、背の低いものからつけていくとやりやすい。

抵抗・ダイオードの取り付け

抵抗・ダイオードの取り付け

まず抵抗R1-R3までと、ダイオードD4-D6を取り付けます。

ダイオードは極性があるので注意してください。四角いランドになっているほうがカソードです。あるいは、シルクスクリーンに縦棒があるほうに、ダイオードの縦棒(縦じま)をあわせます。

また抵抗は1%の高級品をつかっていますが、これはたまたま手元にあったからつかっているだけで、5%品でまったく問題はないです。

フォトカプラーの取り付け

フォトカプラーTL621の取り付け

つづいてフォトカプラーを取り付けます。極性があるので注意します。ICに書いてある丸印と基板上の丸印の位置をあわせて1番ピンをそろえます。1番ピンは四角いランドになっています。

タクトスイッチの取り付け

次に背が低い部品はタクトスイッチですタクトスイッチを取り付けましょう。

タクトスイッチの取り付け

電源コネクターの取り付け

つぎに電源コネクターを取り付けます。ちょっと穴が大きめに開いているのでコツがいります。

まず最初に1箇所かるく仮止めします。

電源コネクター仮止め

この状態で位置をあわせ、ほかの2ピンもふくめて穴がうまるように一気に半田を流し込みます。あまり流し込みすぎると垂れたりして危険なので注意してください。

電源完成

LEDの取り付け

LEDには極性があるので注意してください。足の長いほうがアノード(A)で短いほうがカソード(K)です。シルク上にA,Kとかいてありますのであわせてください。3つのLEDはどれも同じ方向で取り付けます。

LEDのとりつけ

センサー用コネクターの取り付け

センサーへの接続はコネクターをつかうと便利です。ちょっと高いですが、XN2コネクターを使います。コネクターの横にピン番号が書いてますので、基板とあわせます。オムロンのXN2コネクターならば、シルクの白い枠にコネクターをあわせるように挿入するとピン番号はばっちし合うようになります。

オムロンXNコネクター

コンデンサーの取り付け

電解コンデンサーを取り付けます。極性があるので注意してください。

電解コンデンサーはだいたいマイナス側に印がついているので、これを目印に基板の+-にあわせて部品をつけます。

写真は極性がわかるようにうかした状態で写真をとっていますが、もちろん、最後まで挿入して半田付けします。

コンデンサーの取り付け

D-Subコネクターのとりつけ

最後にD-Subコネクターを取り付けるとボードは完成です。

完成図

今回は、動作には影響がないので、CN1,CN2コネクターを取り付けていませんが、ケースにいれてケースに外部スイッチをつなげるときにはこのコネクター用の穴を利用してください。

また、K1,3,4,5は拡張用接続用の穴です。

センサーの調整

今回利用しているセンサー E3G-R13は、通常時にONにするかOFFにするかなどの設定が行えます。工場出荷時では今回の回路には適合しないのでふたを開けてスイッチを調整します。

E3G-R13 設定スイッチ

具体的には、

  1. PNP/NPNの選択をNPN側にする
  2. L-ON/D-ONの選択をD-ON(遮断時ON)にする

という設定をします。

センサーにコネクターを接続する。

コネクターは

1 電源(+10V-15V) 茶
2 空き
3 センサー出力       黒
4 電源(0V)         青

となっています。

色を合わせてコネクターに接続します。3Mの圧着コネクターhttp://www.omron24.co.jp/Catalog/JP10/10_0549-0550.pdfが被服を剥かずにそのまま挿入してペンチでかしめればOKで便利です。オムロンの光電センサーE3Gのコードには、線径1.2-1.6mmのタイプがベストフィットな感じです。

3Mのセンサー用コネクター

テスト

これまででインターフェースボードは完成です。だいたいここまでで写真を撮りながらで1時間程度でした。部品さえ揃っていれば、普通に電子工作ができる人ならば15-30分程度で完成するでしょう。

ボードが完成したら次はテストを行います。

電源のテスト

電源を入れてパイロットランプになっているD1が点灯することを確認します。

点灯しない場合、半田付け不良のほかに、D6、D1の極性を間違えて実装している可能性があります。

ストップボタンのチェック

SW1を押して、D2が点灯することを確認します。

うまくいかない場合は、D2やIC1の極性が間違っていることが疑われます。

スタートボタンのチェック

SW2を押してD3が点灯することを確認します。

うまくいかない場合は、D3やIC2の極性が間違っていることが疑われます。

光電管をつけてのチェック

光電センサーをつなげて、スタート&ストップのLEDがセンサーにあわせて点灯するか確認します。

ここまで確認できればほぼ問題なく完成です。つぎにソフトウエアをインストールして確認します。

LapRecorder2000のインストール

http://www.aurora.dti.ne.jp/~honeybee/Laboratory/LapRecorder/LapRecorder.html このページから最新版をダウンロードしてインストールします。

PCとインターフェースボードの接続

D-Sub25ピン 全線結線タイプのケーブルでPCのプリンターポートとインターフェースボードのD-Subコネクタを接続します。D-Subのコネクターは、最近はインチねじのものが多いですが、昔のPC98などの232Cとしてつかわれていた時代はミリねじだったので、インチねじ、ミリねじの2つが売っていますのでよく確認してから購入するとよいでしょう。メーカー品だとはじめから2つのねじがついていることが多いようです。

ソフトウエアとの連動テスト

LapRecorder2000を起動し、「開始」ボタンを押して測定モードに入ります。続いて、SW2を押して計測がスタートすればOKです。SW1で計測がとまればテストは100%完了です。

センサーについて

http://www.fa.omron.co.jp/product/detail/408/index_p.html 今回利用したセンサーはE3G-R13というものです。実際につかってみた感じでは、8月の晴天時で一日に1回のミスがあった程度でほとんど問題なく動作するようです。

センサー配置.jpg

この写真では、光電管システム自体はLapRecorderではなくて、H8でつくったバージョンのものですが、センサーは同じものを利用しています。なんとなく、夏のキツイ太陽がギラギラしているのがわかると思います。おそらく仕様上はちょっと限界超えていると思いますが、実用上は(ひさしとかつけなくても)OKみたいです。

しかしさらに信頼性をあげるために以下のFAQを読んで対応しておくとよいでしょう。

ひさしをつけるとよい。http://www.fa.omron.co.jp/support/faq/detail/faq00428.html センサー面は1万ルクス以下にしなくてはいけない。1万ルクスはだいたい屋外の日陰ぐらいを指すらしいので、センサーにひさしをつけておくとより安定することが期待できる。スキーに応用するひとがいるかどうかわからないけれど、スキー場は10万ルクスあるらしいので、たぶん、ひさしをつけることは必須になってくると思う。

検出しづらい物質について。http://www.fa.omron.co.jp/support/faq/detail/faq03192.html まあ、車とかバイクならば、タイヤというものがあるのでおそらく問題になることはないでしょう。

センサーについてジムクォーツ社がいっていること

ジムクォーツ社のページhttp://www.kt.rim.or.jp/~jim/timing.htmによれば、

前述A社は制御機器メーカーO社の光電スイッチを黄色のケースに入れて法外な価格で販売しているが、元々駐車場の出入り口で車を検出したり、コンベア上の製品をカウントする目的で設計されているため、信号の遅延と外乱光に対する許容度で残念ながら当社の基準に合格できなかった。頑張って欲しい。

ということらしい。O社というのはまさに今回利用したオムロンのセンサーのことを言っているのだと思う。

仕様上に記述されている範囲では、太陽光があたると誤動作する可能性があることをオムロンは説明している。これはジムクオーツの説明に一致している。おそらく、ジムクオーツと同様なケースにいれてセンサーに直射日光があたらないようにする必要があるのだろう。

一方、信号の遅延はトランジスタータイプで1ms以下であり、スタートとゴールで同じセンサーをつかえば相殺されるので誤差は1msよりもさらに短くなるはずだが、これは何をさしているのかちょっとわからない。もしかしたらリレータイプ(30msの遅延あり)を指しているのかもしれない。

ストロボの外乱光については、今度実験してためしてみようと思う。いまいち、直流アンプとノイズにたいする耐性の関係がよくわからないのだけれども、まあ、今回つくったものとは価格レンジが違うので比べることができないということなのだろう。

と書きつつ、カズプランのページ http://www.katch.ne.jp/~kazuplan/sct-index.html をみてみると、なんと、

ジムクオーツの最大の弱点は、反射板が立派すぎて日光の影響を受けやすいことがある。よく全日本戦に行くと光電管を覆うように、カバーが取り付けられたりしているが、単なる風よけだけでなく反射板に日光の影響を受けないようにする役目も果たしている。それともう1つ、光電管の2度切りもジムクオーツの弱点である。今までの私の経験では、Dクラスのマシンに多く見られる現象で、スタートして光電管が2度反応してしまい、まだゴールしていない前走車のタイムを止めてしまうトラブルである。但しこちらは機械的な対策が8年ほど前に為された。

こんなことが書かれている。言っていることは立派だけど、駄目じゃんジムクォーツ。頑張って欲しい。

ともあれ、今回つくった光電管システムでは、直射日光に対しては仕様上はなんらかの対策をしておいたほうがよさそう、ということと、計測ミスのときの対策について(再計測なのか手動計測なのか)を明確にしておくということはジムクオーツの指摘のとおり重要だろう。

基板の配布について

また、基板を大量につくってしまったので予価1000円ぐらいで配布することを考えています。(基板のみ。部品やマニュアルはなし。このページが唯一のマニュアル)

また、人柱様(コメントをくれたり、自分のHPに製作記事を載せてくれる人)を募集する予定です。人柱様用配布価格は数量限定で0円の予定。

2007年3月6日現在まだ人柱募集中です。興味のある方は
yassアットマークtakibi.net
(スパムよけのため@を「アットマーク」とかいています)
 までタイトルに「LapRecorder基板希望」とかいて発送先をお教えください。

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タイム測定器完成の姿

いちおう完成した。

ボール盤もっているから!!ということで、実際に使う当人に箱詰めをやってもらうことにした。ケースは高いし、ドリルドライバーで穴を開けたら精度でないしねー。

完成写真がやってきた。

laptimer.jpg

うーむ。フルコースをつくったのに、紙皿にのせられてテーブルに出されてしまった気分だなあ。

ま、実用上は防水だし、動作もうまくいったみたいで、よしとするか。

 

 

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非圧縮型 MMCカードプレイヤーというのはどうだろ?

正直いってそんないい耳をもっていないのだが、オーディオをつくってみようと思った。

非圧縮型(もしくはロスレスエンコード型)カードプレイヤーの試案

音が悪くなる要因

このあたりのサイトをみていると、

http://www.geocities.jp/iios9402/page026.html

http://saginuma.zive.net/tamsans/pccdp/pccdp.html

どうも、

  1. CDからデータの取り出し(データエラー)
  2. CDの出力信号のジッタ
  3. DACの性能
  4. アナログ系の性能
  5. 電源などのノイズ

あたりに集約されるようだ。正直ジッタってなんだかわかっていないのだが、1のCDからのデータの取り出しは、リアルタイムにおこなうことをやめ、ハードディスクなどに取り出せば、エラー補正が効いてほぼ問題なくなるようだ。

ところが、ハードディスクへデータを取り出すということはPCをつかうということで、今度は電源ノイズなどが増えてしまうという問題を抱えてしまうようだ。

そこで、MMCカードで保存はどうだろうか?

Audio.jpg

こんな按配で、PCでリッピングしたデータをMMCカードに保存して、MMCカードからデータを取り出しDACで変換して再生するというのはどうだろう?

MMCカードからの読み出しとDACは同じクロックで動作させれば、この間の同期問題も減るような気がする。つまり、CDからのデータの読み出し、と、ジッタの問題がずいぶん解決できて、さらに、PCよりは電源ノイズがすくないし、実際の物理的ノイズはないし、すばらしいアイディアのように思える。

MMCカードも1G程度は普通に入手できるので問題はなかろう。

問題があるとすればMMCカードへの保存方法を非圧縮にするとCD1枚コピーするのに数分かかってしまうかもしれないことだけれども、ここは実験用ということで、まあ、あきらめる。

うまくいけば、さらにロスレス圧縮を採用すれば多少の時間軽減にはなるかもしれないがまずは、シンプルな方法を考える。

PCよりは電源ノイズがすくなくなるようなきがするんだけど、どおかなあ?なんか別の落とし穴があるかな?

 

 

 

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レーザーセンサーがちょっとかっこいい!!

オプテックスFAの製品

https://www.optex-fa.jp/products/sensor/build_in_amp/z_l/index.html

これがちょっとかっこいい!! 15,000円もするけれど、オムロンのやつの半額。

オムロンのレーザーセンサー

http://www.fa.omron.co.jp/product/detail/1747/index_t.html

3万円(2万8千円)

キーエンスのレーザーセンサー

http://www.keyence.co.jp/switch/kouden/lv_s/index.jsp

価格不明

でもオムロンのカタログみていると10M以上に使う場合はスポット径を大きくしてくれるように変更してくれるみたい。つまり、普通につかっていると振動でスポットがはずれてしまったり、逆に使いにくいかもしれない。

 

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個人でもいけそうなプリント基板メーカーリスト(リンク集)

プリント基板メーカーのリンク集

ものすごく国際的なリストになりそうだ。実際に発注したことがあるのは、custompcbだけです。ホームページをみての感想を書いていますのでその点、注意してください。もちろん内容は無保証です。

Olimex (http://www.olimex.com/pcb/index.html) ブルガリア

価格

片面 160 x 100 mm 26 US$ (ソルダーストップ・シルク含む)

両面 160 x 100 mm 33 US$ (ソルダーストップ・シルク片面含む)

デザインルール

ライン ギャップ 8/8 mil ただし、納期15日。 10/10 mil ならば3-5日

シルクスクリーン 10mil

送料

国際航空郵便で6ドル(5-14日?)

納期

5日(デザインルール 10 mil)

支払い

注文フォームがPDFファイルで送られてくるのでカード番号を書いてFax。

コメント

実際に使ったことはないです。

が、アマチュアではもっとも有名。シルクスクリーンの幅が10milより細いと追加料金とか、ドリルも標準ドリル以外を使うと1.5US$追加など、コストダウンのための制約が厳しい感じがする。ルールに一発であわせることができるようになるためには、ちょっと工夫が必要そう。裏返しにならないように、欄外に文字を書いておかなくてはいけないというルールもあるらしく、こうしたルールをマスターするのが大変な気がする。

ただし、このルールにさえなれてしまえば、たぶん、世界でもっとも安い基板屋さんのひとつになる。

EagleではOlimex用のマクロがたくさん配布されている。私の愛用するTarget 3001ではマクロ機能がなさそうなのでちょっと大変。

custompcb (http://www.custompcb.com) マレーシア

価格

両面 5.5inch x 4 inch (139.7 mm x 101.6mm) 2枚で 38US$ (シルクなし・ソルダーストップなし)

両面 5.5inch x 4 inch (139.7 mm x 101.6mm) 2枚で78US$ (シルクあり・ソルダーストップあり)

送料

Fedex で10$ (国内配達は日通さん) 2-3日で届く

納期

5日

支払い

PayPal風な支払い方法

コメント

実際につかってみました。http://club.cocolog-nifty.com/devil/2006/07/post_9ec9.html

ドリルは10種類という制限があるだけで、ぴったり径をあわせなくても手持ちのドリルにあわせてくれます。Fedexで送ってくれることもあり、発注から10日前後で届いてしまいました。

シルク・ソルダーストップが高いこと、パネライズが別料金(1ファイル追加で8ドル、切り取り1につき 0.5$)が悩ましいですが、シルクなどをあきらめれば、納期が早いこと、ドリルに制約が少なくファイルチェックでエラーになりにくいことなどが魅力的だと思います。

とくに送料がFedexで10$というのは驚異的。九州から東京へ注文するのとかわらないかもしれません。

PCB Online(EZPCB) http://www.pcbonline.org/ 中国(北京?)

価格

両面 100cm^2 以下 5枚で 50$ (ソルダーストップ・シルク含む。シルクはもしかしたら両面OKかも)

参考: http://netsynth.org/forum/index.php?topic=135.msg431

デザインルール

ライン ギャップ 10/10mil? 8/8mil?

シルクスクリーン 7mil?

送料

EMSで20$  (2-3日?)

納期

7日

支払い

PayPal

コメント

ぐぐってみると、スパムメールとか、コメントスパムとかしまくっているみたいで、その企業風土がいささか疑問に感じる。

たくさんつくったり、両面シルクがほしかったりするときには非常に魅力的な価格設定になっている。ファイルはガーバーファイルしかうけとらない。Eagleで送ると追加10$とられるので注意。

プリント基板センター ピーピー (http://pcb-center.com/) 日本

価格

Olimexと比較するために、両面 160 x 100 mm デザインルール 0.25mm(10mil)で計算してみたら、1枚納期5日で 24,287円らしい(参考価格)。

最安値はどういう条件か不明なれど、14,999円かららしい。

デザインルール

いろいろ選べそうだけれども、価格に影響がありそう。

送料

東京で 525円、北海道沖縄で1050円

納期

5日が標準で、特急コース1日もお金があれば選べる。

支払い

振込み・ 代引き・クレジットカードなどに対応。

コメント

たぶん1枚だとお高くなる。たくさん作るならば、国内の安心さというのがあると思う。また配送時間も含むと一番安いコースでも海外へ発注するのとくらべると短納期になりそうだ。

 PCBCART(http://www.pcbcart.com/) 中国(杭州)

価格

オンラインでどんな大きさでもみつもってくれるけれど、ためしにOlimexと同じユーロカードサイズ(100mm x 160mm)を見積もった。

8日納期で28.24$、 15日納期で25.67$ + Setupコスト 46$

ああ、このSetupコストが痛い。

デザインルール

ライン ギャップ 0.2mm/0.2mm = 8mil/8mil 

シルクスクリーン ?

送料

DHL/UPS/FEDEX/郵便と選べる(がオンラインでは郵便は選べない)。DHL/UPS/FEDEXではだいたい20$ぐらいみたい。

済通貨もドルとユーロから選べる。

納期

両面で9日。または16日(16日を選ぶと1割ぐらい安い) 。リードタイムは稼働日ではなくて、カレンダー日を基本としている。ただし発送が土日はできないようでその点注意。

支払い

PayPal ・カードなど。PayPalがお勧めらしい。

コメント

Eテストも行ってくれるらしい。注文してみないとわからないけれど、郵送にかかる時間は中国のほうが近いので早いだろうから、納期8日(カレンダー日)は、Olimexの納期5日(稼働日)とほぼかわらないのではなかろうか?

Eagleのファイルも直接うけとってくれるし、(Tagetはだめみたい)、ドリルも0.4ミリから(もっと小さいのも選べるけれど別料金)5ミリぐらいまで選べるし、日本からだとここ、最強かもしれない。

オンラインメニューから通常の4倍厚の140ミクロンの銅板をえらべるのがいい。2倍厚の70ミクロンぐらいまでは ピーピープリント基板センターでも、ピーバンドットコムでもやっているけれど、4倍厚はなかなかない。

さらに、1ドルぐらいコストかかるみたいだけど、ソルダーマスクの色も選べる。

140ミクロン回路で、赤の基板なんて、オーディオ屋さんは大喜びではないだろうか?ユーロカードサイズ(160x100)で一枚39.86$(緑マスク)、40.21$(赤マスク)+セットアップコスト(46ドルぐらい)と10ドルちょっとUpするけれど、決して高くないと思う。

これで品質、納期、配達ルート、コミュニケーションなど問題がなければ、秘密にしておきたいぐらいのメーカだと思う。

8月17日にちょっとボードを発注してみたけれど、PCB-CARTの名前のとおり、アマゾンのカートに入れるのノリでPCBが注文できた。なかなかすばらしい。あとは完成を待つのみ。

8月18日 Processed(処理中)から、データの確認がおわりConfirmed(確認済み)にステータスが変わった。この段階でリードタイム16日が決定。9月2日工場発送予定みたい。リードタイム16日といっても忙しかったらほかの仕事やるよという意味でしかないだろうから、おそらくもっと早くくるのではないだろうか?と期待している。

8月28日 Delivery(配達中)にいきなり変化!!リードタイム16日は、べつにじっくり作るという意味じゃないのは予想していたけど、思いのほか早く出荷されてちょっとうれしい。現在DHLで輸送中。中国からはどのぐらいでつくのかな?

8月31日 到着(だけど不在で結局9月2日に再配達)。佐川急便さんが届けてくれました。届いたパッケージは、DHLの薄いビニール袋にはいっていました。そのかわり基板は、乾燥剤をいれた状態でプチプチで真空パックされてきれいに梱包されています。かなり品質も高そうに見えます(プロの目からみるとわかんないけど)。シルクスクリーンもかなり細い線でもOKみたいです。

完成基板はこちら。

プリント基板センター ピーピー (http://pcb-center.com/) 日本

価格

Olimexと比較するために、両面 160 x 100 mm デザインルール 0.25mm(10mil)で計算してみたら、1枚納期5日で 24,287円らしい(参考価格)。

最安値はどういう条件か不明なれど、14,999円かららしい。

デザインルール

いろいろ選べそうだけれども、価格に影響がありそう。

送料

東京で 525円、北海道沖縄で1050円

納期

5日が標準で、特急コース1日もお金があれば選べる。

支払い

振込み・ 代引き・クレジットカードなどに対応。

コメント

ピーバン ドット コム(http://www.p-ban.com/) 日本

価格

Olimexと比較するために、両面 160 x 100 mm デザインルール 0.25mm(10mil)で計算してみたら、5日コースで、26820円(1枚)。5枚で27650円。10枚で32300円。

デザインルール

0.125mm(5mil?) 最小穴 0.3mm

送料

東京で 525円、北海道沖縄で1050円

納期

5日が標準。早いのも選べる。

支払い

個人は代引きのみ。

コメント

5milのデザインルールとか、全数Eチェックとか非常に高品質な印象をうける。 またたくさん頼めばそれなりに割安になってくるので、大量配布しようとおもう自信作の製作には向いているかもしれない。

また、独自のCADが無料で使えるのもうれしいかもしれない。

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Target 3001! による基板発注の基本的流れ

回路設計から基板作成(発注)までの流れをまとめておこう。

回路図設計

プロジェクトの開始

Target 3001 !は、回路図なしで基板だけを設計することも可能なのだが、それでは自動配線や配線チェックなどが使えずCADのメリットが相殺されてしまう。まず基板を設計するときには回路図から作成しよう。

NewProject.jpg

[File]->[New Project]で新規プロジェクトを開始する。

ProjectName.jpg

Project名を聞かれるので適当に入力する。ここで、「PCB without schematic」というのは回路図なしでプリント基板を作成するという意味なのでチェックしてはいけない。

英語で回路図のことを Schematic っていうみたいだな。

真っ白な図面に回路図をかいていく

キーボードの「i」を押すと部品の配置画面になる。メニューからだと、「Components」→「Import Symbols....」を選択することになる。

InsertComponents.jpg

右下のTree上のブラウザから部品カテゴリをセンタし、右上のリストから部品を選択する。リストをダブルクリックすると図面に部品が配置される。

もしも部品がなかった場合、最終にはライブラリを作成することになる。ライブラリの作成には元の部品をコピーして修正したり、ICならばウィザード形式で作成できたりさまざまな便利な機能がある。

しかし、その出番がくるまえにまず、「Find more than 30,000 components online!」のリンクを押してオンラインで探せばいい。2SC1815という和風の部品も見つけることができた。

Schematic.jpg

LEDと2SC1815を配置してみた直後。LEDのカソードをTrのカソードへ配線するには、MakeLine.jpg配線ボタンを押して、各部品の足の×印のところからドラッグすれば配線できる。上の回路図は配線途中のドラッグしているときの画面をキャプチャーしたもの。

パターンを作成する。

回路図ができたら、パターンを作成する。回路図とパターンは相互に行き来しながら修正が可能だが、とはいうものの、部品をおくスペースがなくなってから回路を追加するのは、やっぱり難しいのでできる限り完璧な回路を組み立てる必要がある。

パターンモードの選択

Pattern.jpgこのボタンを押すとパターン用ウィンドウが選択される。逆にパターン画面から回路図画面へ戻るには、その画面をアクティブにしてもよいが、SchematicMode.jpgこのボタンを押せばよい。

最初、基板の大きさだけがかかれた画面が出る。この大きさで問題がなければよいが、発注先の仕様や自分の希望に合わせて大きさを調整する。

メニューから「Action」→「Outline wizard」を選ぶと基板のサイズ選択画面がでてくる。

OutlineWizard.jpg

1ページ目だけが重要。縦と横のサイズを入力して、[Continue]すればよい。次以降の画面はプリント基板を単純な四角ではなくて切り込みを入れたりする場合に使う。アマチュア用ではほとんど0と入力して、単純に四角いプリント基板を作ることになると思う。

部品の配置

基板モードで、「Package」→「Import package」を選択すると、まだ配置されていない部品一覧がでてきます。配置したい部品をダブルクリックすると部品の配置ができます。

ImportPackage.jpg

部品のパッケージ選択

配置する部品をImport packageでダブルクリックすると下のようなパッケージ選択画面がでてきます。ここでパッケージを選択します。ICなどは選択する意味がないのですが、トランジスタだと、TO92パッケージでも足を横一文字に配置したり、三角形に配置したりなどいくつか選択することができます。

SelctPackage.jpg

さらに自動配置

AutoTool.jpg

ICにAUTOと書かれているのが Auto placer 自動配置ツール。

AutoPlacer.jpg

部品を大きい部品から配置する「Fat first」を選択し、部品間の距離を調整して「Start」ボタンを押すと自動配置される。関係のある部品が近くにおかれるように配置されるように見えるが完璧ではない。

配置された部品を選択し、移動させて配置を完成される。このとき、配線しなくてはならない信号は緑の細い線(AireWire)で結ばれているので、配線がクロス数を減らすように部品を配置していく。

選択の方法

選択するときに重要なのが選択モードである。画面の左にある以下のツールバーが重要な役割を果たす。

SelectTool.jpg

選択したときに、曲がり角まで選択するのか、同一の信号はすべて選択するのかを一番上の4つのなかから選択する。そして、部品を固まりとして選択するのか、ピンごとに独立して扱うのかを下の2つのボタンで選択する(なぜか回路と基板で意味が逆転したりする)。

配線

LineTool.jpgこのボタンを押して、各パッドをつなげていく。緑の細い線がなくなるまで行えばよい。線の太さはOPT画面で切り替えることができる。

自動配線

これが最高にすばらしいのだけれども、自動配線(Auto router)を選ぶと配線してくれる。ただし、あまり細かな指定はできないので、電源やどうしても配線したいパターンは手でおこなって、残りを自動でおこなうのがいいようだ。

うまくいかなかったら、配線を削除して、部品の場所を変えて、手で一部配線してみて、最後に自動配線するといいようだ。

チェック

DRCButton.jpg

雷しるしを選択すると、DRC(デザインルールチェック)が行える。

Drc.jpg

だいたい全部チェックして、あとは、基板メーカーの製造仕様にあわせて、線の太さや線の間などを設定していく。

エラーは、ログファイルに書かれるほか、画面上で紫色の×印として表示される。

ガーバファイルの出力

十分満足できるものができたら、基板を発注する。Target3001のファイルをそのまま受け取る工場もあるのでその場合はそのままファイルを送ればいいだろう。Target30001に対応していない工場の場合、業界標準のガーバファイルを生成し作成依頼をおこなうことになる。

標準とはいえ、変換は完璧であることは保障されない。きちんとビューアーで確認してから工場に発注する必要がある。

 無料で使える範囲では、http://www.graphicode.com/pages/prevue.cfm GC-Prevueが一番Target 3001!と相性がよかった。ほかのものでは読み込み時にエラーが出てしまうのだ。

ガーバファイルビューアーで確認したら、あとは発注するだけ。祈りが必要かもしれない。

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